経験談|20代・30代の未経験者がITエンジニアに転職するべきか?

20代・30代未経験者ITエンジニアを目指すべきか否か

20代、30代になると転職について考える機会が増え、候補として「IT企業」「エンジニア」が上がってくるかと思います。

20代や30代での未経験からIT企業への転職やエンジニアへの転職を調べていると、「IT未経験でもエンジニア、IT企業へ転職できる!」という謳い文句のキャッチコピーをよく目にし、「本当に?」と疑問を持つ方が多いのではないでしょうか。

その点については下記の記事で、経験談を元にお話ししていますのでよろしければ見てください。

IT未経験大歓迎は本当か 【経験談】IT未経験大歓迎は本当?IT人材を目指す時のブラック企業の見極め方

そして今回はその続編として、「20代、30代で未経験からITエンジニアを目指すべきか」という記事を、経験談を元に作成しました。

下記のような状況にある方にとって役立つ記事となります。

  • 現職の将来性が不安なのでIT企業・エンジニアを考えている
  • 文系だけどIT人材(エンジニア)になりたい
  • やりたいことは無いから将来性のありそうなIT企業やエンジニアへ転職したい

私自身、小学校からずっと文系で、プログラミング経験もありませんでしたが、そこから「未経験大歓迎のIT企業」へ転職し、その後はエンジニアではなくITフリーランスとなったため、お気持がよく分かります。

そんな私だからお伝えできることをこれからお伝えしていこうと思います。

エンジニアの年収

まず、エンジニアの年収が皆様のイメージと現実と、どの程度乖離があるか確認してみましょう。

コエテコで紹介されているエンジニアの平均年収は、経済産業省のデータを元に算出されたもので、平均542万円となっています。

25歳から55歳まで働いた年収をもとに生涯賃金を計算しています。ここから標準水準で中間型(年功序列と能力成果主義の両方で給与を裁定)を平均として見てみましょう。

エンジニアの平均年収は542万円となります。

コエテコ(https://coeteco.jp/articles/11047)

こちらも上記記事の続きの情報ですが、正社員の平均年収は2022年データによれば403万円なので、平均年収が139万円も高いということになります。

これを見るとやはり将来性や夢がありそうですね。

未経験からエンジニアをお勧めしない理由

ここで本来は、平均年収が高いITエンジニアを目指しましょう!とお伝えしていきたいところですが、未経験からITエンジニアを目指すことを、個人的にはやはりお勧めしません。

その理由は三つあります。

未経験を育てる余力のある企業は少ない

未経験の人を採用して1年間教育し続けてかかるコストはどのくらいかかるか想像できますか?

下記は年収250万円(月給20万円弱)の人を雇う場合の年間コストのシミュレーションは下記のとおりです。

年収250万円の社員を雇用する際の企業側の支払いは、以下の要素を含むことが一般的です。

  1. 社員の給与(年収):250万円
  2. 社会保険料(健康保険・厚生年金):一般的に給与の約15%。375,000円
  3. 雇用保険料:一般的に給与の0.3%~1.5%。ここでは0.9%として、22,500円
  4. 労災保険料:業種によるが、平均的に給与の0.3%~0.4%。ここでは0.35%として、8,750円

これらを合計すると、年収250万円の社員を雇うために企業が支払う額は、おおよそ266万円となります。

ただし、これはあくまで概算であり、企業が社員に提供する福利厚生(例えば、住宅手当や通勤手当など)や、教育研修費用、ボーナスなどは含まれていません。また、社会保険料や雇用保険料の正確な値は、それぞれの制度の詳細や業種によって変わりますので、具体的な計算はそれらを参照してください。

これが1名雇うだけならまだよいですが、10名雇えば年間2,660万円の支出となり、更にはその人たちが1年間でしっかり育たなかった場合は教育担当者の人件費も無駄になります。

大手企業ならまだしも、スタートアップ企業でこれだけの教育費を投じるのは難しいかと思います。

かつ、未経験の人材を雇うよりも新卒の多少経験のある人材を雇う方が企業にとっては嬉しいはずです。

これはIT業界に限らず、どの業界でも同じことが言えますよね。

未経験から経験者に追いつくまでにかかる時間

未経験者がITエンジニアに追いつくまでにどのくらい時間がかかるか想像したことはありますか?

1000時間の法則というものがあるようで、この時間を引き合いに、エンジニアになるために必要な学習時間を提言しているサイトが多いようです。

あなたは「1000時間の法則」をご存知でしょうか? 1000時間とはその分野を習得するまでに必要な時間と言われています。

SAMURAI ENGINEER(https://www.sejuku.net/blog/109494)

単純計算では1年間、365日3時間ずつ勉強すれば1,000時間になりますね。

ただ、人によって学習の質は異なりますし、1,000時間勉強して基礎知識が身に付いたとして、やはりその知識を元に現場で活動できるかと言われればそうではありません。

結局、「未経験」というレッテルは外れないので、この点がかなりハードルが高いですよね。

ChatGPT等のAIツールの発展

「ChatGPT」といったAIツールの出現により、簡単なエンジニアリング業務が一瞬で実現できてしまう時代になりました。

なので、これまで未経験者にお願いしていたような仕事が激減する可能性が高いです。

とは言ったものの、ChatGPTには下記のような問題点もあります。

  • 最適なプログラムを生成するとは限らない
  • 問題なく動作するプログラムを生成するとは限らない
  • ChatGPTへの指示、生成するプログラムの長さには制限がある
  • ChatGPTはシステム全体の設計はできない

なので、今すぐエンジニアの職が失われるといったことはありませんが、それでも毎日のように新しいAIが発表され、毎週のようにアップデートされていく進化を見ていると、これからそう遠くない将来には駆け出しエンジニアが不要となる可能性はあります。

目指すべき転職先

いかがでしょうか、本当にPC作業が好きで、エンジニアへの情熱がある方であれば、未経験の状態からエンジニアを目指すことは全く問題ないと思いますが

  • 将来性がありそうだからエンジニアを考えていた
  • あまりモチベーションは無いがエンジニアをとりあえず目指したい
  • 年収が高そうだからエンジニアになりたい

このような理由でエンジニアを目指そうという状態だと、正直、学習を継続する段階で躓いてしまうのではないかと思います。

では、20代~30代で転職を考えている今の段階で、特にやりたいことが有るわけでもないのにどうすればいいの?

と思う方がほとんどだと思います。

今回まで、IT業界やエンジニアについて少しネガティブな内容が続いてしまいましたが、是非、次の記事を見ていただいてポジティブな情報を目にしていただければと思います。

次の記事では、エンジニアでなく、お勧めしたいIT人材としての道についてお伝えしていきます。

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