Looker Studioはデータ分析ツールの一つで、データを視覚的に理解し、情報を抽出してビジネス上の意思決定をサポートするのが主な目的です。
【2024年版】Lookerstudioの使い方を一番分かりやすく解説|サンプルデータ配布ありその中で、”ディメンション“という概念が重要な役割を果たしています。
では、この”ディメンション”とは何なのでしょうか、またそれがBIツールであるLookerStudioの活用にどのように影響を与えるのでしょうか。
この記事を読めば
- ディメンションの意味を理解できる
- ディメンションの活用方法を理解できる
- 応用としてディメンションを関数で作成 できる
といったことが身に付きます。
ディメンションとは、データのカテゴリの一つで、通常、名前や説明など、対象データの特性を表す値が格納されます。
例えば、ウェブサイトのトラフィックに関するレポートを作成する際に、「ブラウザ」、「ランディングページ」、「キャンペーン」などがディメンションになります。このようなディメンションにより、データをさまざまな視点から分析し、結果を詳細に理解することが可能になります。
トラフィックは、ウェブマーケティングにおいて、ユーザーがウェブサイトに訪問した回数・セッション数など、アクセス全体の数を意味します。
- ブラウザ:GoogleChromeなのか、MicrosoftEdgeなのかといったブラウザの区分
- ランディングページ:どのページなのかを把握する
- キャンペーン:主に広告を作成した際に、どの広告のグループなのかといったニュアンス
他にも、地理データの場合は、「大陸」、「国」、「緯度」、「経度」などのディメンションがあり、それぞれ「北アメリカ」、「米国」、「36.985891」、「-121.965528」などの値が格納されます。
実際に、ブラウザをディメンションとして配置すると、その中身を確認することができます。
これにより、どのブラウザで、何件のアクセスがあったのか等のデータを確認することができます。
この際、ディメンションを設定していない場合は、このメディア全体の1日のアクティブユーザー数を確認できますが、どのブラウザから何件来たのかという詳細なデータを把握できません。
このように、ディメンションを設定することで、データの内訳を確認することができるのです。
日々の業務のレポート作成における応用例としては、Looker StudioではCASE関数を用いてディメンションを作成することができます。
例えば、ページのURLのうち、特定のパラメーターを含むページにオリジナルの名前を付けてディメンションとして活用したい場合、次のようにCASE関数を使用します。
CASE
WHEN CONTAINS_TEXT(ページの完全な URL, 'it-pocket.com/profile') THEN "プロフィール"
WHEN CONTAINS_TEXT(ページの完全な URL, 'it-pocket.com/privacy-policy') THEN "プライバシーポリシー"
WHEN CONTAINS_TEXT(ページの完全な URL, 'it-pocket.com/terms-of-service') THEN "利用規約"
ELSE ""
END
保存すると、右側のデータ一覧に作成したディメンションが追加されています。
これをディメンションとして設定すると以下のようになります。
このように、欲しいディメンションが無い場合はご自身で関数を使用して作成してみましょう。
関数はこちらを参考にしてみてください。
2024年最新版!Looker Studio関数完全ガイド:関数ごとの利用例ありまた、LookerStudioの公式によるディメンションについてのヘルプ情報についてもご紹介しておきます。
こちらは少しコアな情報なので、興味のある方だけ見ていただければと思います。
ディメンションはデータをグループ化するための条件となる一連の値であり、情報のカテゴリを表します。
Looker Studioでは2019年10月にディメンションの定義と集計方法が改善されました。
これにより、データのモデル化が容易になり、計算フィールドの性能が向上しました。
ディメンションは、データをグループ化できる未集計の数値のセットで、データソース内のディメンションは緑色のフィールドとして表示されます。
一方、指標は値のセットに適用できる特定の集計で、指標自体には値のセットが定義されていないため、指標でグループ化することはできません。
今回はLookerstudioのディメンションとはなにかをご紹介しました。
ディメンションを使いこなせるようになると、データの分析粒度が向上し、より有益なデータを作ることができます。
事業活動や営業活動、報告業務の質を改善する為にもディメンションを使いこなせるようになりましょう。
- 欲しいディメンションが見つからない
- ディメンションを関数で作成したいけど、どうやって作ればいいか分からない
- ディメンションを活用含め、そもそもレポートをどうやって作成すればいいか分からない
そんなお悩みがある方は、是非一度お問い合わせください。
個人の個別相談から、法人の導入支援、研修など、あらゆることに対応させていただきます!